デザートキングダム感想 真の魔神END
はじめに
デザートキングダムには、真の魔神ENDと呼ばれるものが存在します。
通常ENDとでも呼べばいいんでしょうか。どの恋愛ENDにも属さないENDです。恋愛√＝ハイリスクハイリターンな願いを叶える√ですので、ちまちまと雑用のような願いを叶え続ける√ということになります。
こちらもネタバレ感想です。
感想
モブたちの願いを叶え続け、魔力を100％にすると、主人公は無事故郷EVUUに帰ることができますが、父親に「なにも成長していない」と言われまた別の国に行くよう指示されます。まぁ振り出しに戻るわけですね。
父親の言う成長とは「魔神として人々に必要とされることを覚える」ことです。モブの願いを叶えるだけの主人公は、人に「必要とされた」わけではなく「利用された」だけ。それではキングダムに送り出した意味がない。
真の魔神ENDといいながら、最終的には父親に魔力を剥奪されてしまうので、真の魔神とは程遠いです。
バッドに近いENDといえるのではないでしょうか。
このENDもまたエピローグ(エンドロールが流れたあとのおまけエピソード)があります。
わたしはこれを見たとき「えっこれウンバラENDじゃないの！？」と思いました。
夢の中でウンバラに触れてみたり、現実世界でも抱きしめるふりをされたりと、スチルもいくつかありましたし、ウンバラ優遇されすぎかな！？ というのが正直な印象です。ただでさえすべての√にわちゃわちゃと出てくるのに。
いやかわいかったんですけどね。まぁ普段扱いが雑なキャラなので、ウンバラが好きな人にはご褒美的なものなのかもしれません。
夢の中でしか触れられないキャラクターというのも、なかなか切なくてよろしいです。
あのうざったいキャラクターが好きなので、突然まじになられると困惑しきりというかなんというか……。まぁ彼もこのゲームの評価の分かれどころであることはたしかでしょう。
個人的には彼が「主人公の父親に生み出された精霊であり、父親の断片的な記憶を受け継いでおり(たまに口が悪いのはそのせい)、外見も若い頃の父親の姿を模している」という設定の上で恋愛されるのがきついです。
どう考えても気まずい。わたしが主人公だったら絶対いやです。序盤で主人公も「やりづらい」って発言してましたけどね。
父親の記憶と、本人の意思が同時に存在している葛藤みたいなのがあったらしぬほど萌えると思います。個人√ではがんばってほしいところですね。
ちなみにエセ魔神ENDというものも用意されていますが、こちらはルーレットをスタートさせる前に一度でも「ウンバラに叶えてもらう」を選択した場合にたどり着くENDです。
真の魔神ENDのように振り出しに戻ることはなく、父親に「しばらく俺についてきて仕事を見ろ」と言われるだけ。その点は真の魔神ENDよりも平和です。
ただし、ウンバラはただのランプになってしまう、というエンドです。
こういうことをされると、彼の存在はとても危ういものなんだなとは思います。だからその辺の葛藤をもっと！ 本人の口から！！！
あ、ただ、ウンバラがただのランプになるのはセラ√のベストエンドもおなじです。
一度魔力を使い果たしたとはいえ真の魔神になったのにそれはどうなのかってかんじなんですが、一応「主人公が真の魔神になる手伝いをする」という目的のために生み出された精霊という設定なので、役目を終えた、ということなのかもしれません。
エセ魔神√もそういうことなのでしょうか。ウンバラに魔力を使わせたという経緯があるので、一概に決めつけられないんですが。これもウンバラ√で明らかになるのか……。
個人的におもしろかったのは、シャロンが食堂でカレー食べてたびっくりした、っていうめっちゃ無意味なエピソードです。
高級なもの食べてそうではありますけどね。カレーはたしかに想像しづらいかもしれません。スチル用意してくれてもよかったんですよオトメイトさん！！！ 意外と庶民的なシャロンはかわいいと思います。
あとイシュマールがラクロアさんに「好きです！」って告白されて「ええ私も好きですよ」みたいに答えたあと、恋愛感情だって知ってめっちゃ困るところかわいかったです。恋愛感情を定義としては理解しているけども、それを自分に向けられて困惑する偏屈野郎かわいいです。
「嫌いだったら頼みを引き受けたりしません」っていう発言も偏屈らしい返答でいいですね。というか敬語イシュマールかわいすぎる。
結局交換日記という謎の決着がついたんですが、ドヤ顔で提案したイシュマールがかわいかったのでもうなんでもいいです。イシュマールかわいい。わたしかわいいしか言ってないですね。
交換日記なに書くんでしょうね。内容めっちゃ知りたい。
はやくイシュマール√やりたいです。がんばります。
まずはシャロン√やってきます。
