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雑多に書けたらいいな。

デザートキングダム感想 とりあえず

※07/24 「主人公について」を追記しました。他ちょびっと加筆修正。

はじめに

誕生日にいただいたデザートキングダムを、昨日開封して一気に一人目攻略したんですが、思ってた以上によかったので感想を書いてみることにしました。

なんですが、まず念頭に置いておいてほしいのは、わたしが完全に乙女ゲーム初心者だということです。

ハートの国のアリスの旧PSP版で3,4人ほど攻略した程度で、他の乙女ゲーに手を出したことはありません。

まぁコンシューマーに限らずいえばボーイフレンド(仮)とかもやってたんですが、完全ストーリー放置でソシャゲとしてプレイしていたのであれを乙女ゲーとは思ってないです。思ってる人も少なそう。余談ですが嫁は芹澤です。

そういうわけなので、ほかの乙女ゲームと比較してどうこう、みたいなことはほとんど言えないのでよろしくお願いします。

 

今回は総括、というかまだセラ√しか攻略してないので、ちょっとプレイしてみた全体の感想、くらいのイメージです。

セラ√はまた個別で記事作ろうかと思ってます。

 

 

 

 

プレイ前のあれこれ

もともとデザートキングダムは、声優のKENNさん(以下けんぬ)目当てで目をつけたゲームでした。

公式サイトにもうサンプルボイスは置いてないんですが、PVだかCMだか忘れましたけど動画でちょこっとだけ声を聞くことができます。

(かんっぜんに余談なんですけど、乙女ゲームの公式サイトってサンプルボイスずっと置いてあるわけじゃないんですね。撤去しちゃうんだ!? と思ったのを覚えています。デザートキングダムはオトメイトさんのゲームですが、ハトアリ出してるクインロゼさんのゲームはサンプルボイスずっと置いてあります)

このときイシュマールというキャラに一目惚れしました。

三白眼、学者、偏屈というわたしのストライク3つもストレートでとっていったので、もうこれはアウトでした。これで眼鏡だったらやばかったですね。危なかった。

けっこうかわいい顔をしたキャラなんですが(攻略キャラの中でもかなり童顔の部類)、これでcv.津田健次郎です。ちょっと癖のある低音です。意味わかんないですねかわいいですね。

なお彼はセラ、シャロン、ヴィ、レジェッタの4人を攻略したあとに√解放されるというちょっと特別なキャラです。そういうのやめてほしい。ジリジリする。

 

ホイホイととりあえずレビューチェック。

有名なゲームでも容赦なく酷評されることに定評のある(とわたしが勝手に思っている)乙女ゲームですが、デザートキングダムはわりと好評のようでした。

だいたい散見された記述は以下の3点です。

・恋愛要素は薄め、期待は禁物

・コメディ要素が強く、メタ発言のオンパレード

・ストーリーはかなりしっかりしている

 

主に2点目が関係しているのだとは思いますが、かなり好き嫌いが分かれてました。

実際やってみるとまぁそれもしかたないな、というかんじです。

メタ発言どころか銃器類もまだ普及が遅れているようなファンタジー世界に「磁気マクラ」「大型クレーン」「セーラー服」「メイド服」とかがホイホイ出てきます。

気にしたら負け状態です。

平安時代に「ランドセル」「イケメン」みたいな単語が出てきたアニメ『超訳百人一首 うた恋い。』を違和感なく観られる人ならまぁいけると思います。

ギャグとして処理できる人もいるだろうし、それはちょっと、という人もいると思うので、それぞれの好みとしか言いようがないです。とりあえずわたしはいけました。

主人公の設定・性格も相性が悪い人がかなりいたようです。

ストーリーに関してははたしかにしっかりしていたと思います。

ハトアリは世界観自体はわりと好きで、条件満たしたあとのBADENDとかかなり好きなんですが、個々の√はそこまでしっかりした作りじゃなかったので、デザートキングダムはきちんとテーマを作った上で大筋のストーリーがあり、そこにさらっと恋愛絡んでる、くらいの匙加減が好印象でした。

ハトアリは人数多すぎるのもあると思いますが。あれは9人くらいいるので……。

 

 

プレイしてみて気になったこと

スクリーンショットPSPに直接保存できる

メモリースティックの容量が気になるのであまり保存できてないんですが、こんな機能あるのか!!!! と感動しました。そのままPSPの背景に設定できるので、セラくんかイシュマールにします。

乙女ゲームにはよくある機能なんでしょうかね。

 

②立ち絵

正面を向いているものと、横というか横斜め後ろくらいからのアングルのものと二種類用意されています。

それで、たとえば正面を向いたものを少し小さめに配置して、その隣に横からのアングルのものを大きめ(バストアップくらい)に配置する。

そうすると、二人のキャラクターがまるで対峙しあっているかのような表現ができるんですね。

これは目から鱗でした。発想がすごい。

活字で表現するのが難しいですが、ちょうどポケモンのグラフィックが二種類用意されているようなものと考えていただければ。

あと、メッセージウインドウの横に主人公の顔が表示されるんですが(これは乙女ゲーにはよくある)、主人公がそこからパンチやキックを繰り出すことがあります。

そういうのもギャグとはいえ受け入れられにくいのかもしれないですね。

 

③はじめて行く場所にきたときの演出

どーん! ばーん! みたいな演出めっちゃ好きです。(説明放棄)

言葉で説明しづらい箇所って困りますね。

 

④サウンド設定の細かさ

キャラクターごとにボイスの音量設定ができます!!!

これでやたらめったら声のでかいキャラやぼそぼそしゃべるキャラがいても安心! ハトアリにもつけてほしかった!!

シャロンをすこし大きめにしたくらいであまり活かせてはいないんですが、他ゲームにもすべてつけてほしいです。ハトアリのエリオットすごいうるさかった。好きだけど。

ああいうのは製作者側で音量調整とかってしないものなんでしょうか。それとも波形上はおなじ音量なんですかね。

 

 

各キャラクターの印象(プロローグ+セラ√)

①セラ

お目当てのcv.けんぬ。とりあえず真っ先に攻略しましたがいかにも王道っぽいキャラクターです。

出会ってすぐ口説いてきます。口説くっていうかナンパっていうか。口説いてんのかな。

モブの女の子との会話で、いろんな女の子とデートしてることも、合コンに参加していることもわかってます。合コンて。

明るく爽やかに声をかけてくる子ですが、実は元ヤンです。

ガチギレすると一人称がオレになり(普段は僕)、ヤンキー言葉がぽんぽん出てきますが、中の人が慣れていないのもあってかまったくこわくなくてしばらく笑ってしまいました。

腕っ節もかなり強い模様ですが、強いんだか弱いんだかよくわからんところが多々あります。ギャグとして処理するしかありません。

他にもいろいろありますがセラ√のネタバレになるのでまた別記事で。

 

シャロン

物語の舞台は「キングダム」という王国です。(砂漠の中にある国なので砂漠のキングダムといえばこの国しかなく、区別の必要がないのでキングダムという国名なのだそう)

シャロンはキングダムの宰相という立場にあります。

顔は美形でちょっと女顔も入っていますが、声がかなり低くはじめはビビりました。

キングダムには現在王家がなく、実質彼の独裁状態。ですが彼自身は賄賂や不正を許さず、取締を行っています。

嘘だらけの宮中で育ったので嘘が見抜けます! みたいなこと言ってましたが、主人公の誤魔化しにまんまと誤魔化されてくれたので空気は読める人だと思います。

主人公の「わたし王女だよ!!」を嘘ついてないと見なしてすんなり信じてくれたいい人です。たぶん。

 

③ヴィ

公式サイトにある台詞が「異教徒はHELLに落ちるのがDESTINY」なのでどんなキャラだよとずっと思ってたんですがずっとこの喋りでした。

キングダムにはモスキーノ教団という宗教団体が存在し、彼はその教団の暗殺者だそうです。

宗教団体に暗殺者????? ってかんじですが、それは物語で明かされたりします。

モスキーノ教団に所属する人はみんな三点リーダーとルー語を多用します。日本語の単語も「MESHI」とか「HONMONO」と表記したりするので、厳密にはルー語ではないんですが。彼らの喋り方は通称教団語と呼ばれます(主人公に)。

同時に複数の質問をされると、優先順位がつけられず結局質問に答えられなくなるという究極のシングルタスク人間。

でも体調を崩した(と彼が判断した)主人公を医者に連れて行こうとするいいやつです。

あっちなみに名前の発音は「びー」で大丈夫です。

 

④レジェッタ

セラくんをアニキと呼び慕う弟分。元ヤンの過去を隠したがっているセラくんの前で思いっきり本名呼んだりしたので彼に怒られました。

八重歯がキュートな現役ヤンキーです。

彼はセラ√でもあんまり出てこなかったので謎が多いですね。

『魔神の卵』という伝説上のアイテムを探してキングダムにやってきたらしいんですが、セラ√の裏でずっと文献探しに追われてたみたいです。

そういえばセラくんのベストエンドにレジェッタの姿ってあっただろうか……。

 

⑤イシュマール

上記の4人を攻略しないと√解放されないキャラのくせに、やたらめったら出てくるモスキーノ教団顧問。

神学を修めた学者ですが、無神論者であり、主教に頼まれて顧問をやっているだけ、という自由人。医学の心得もあるので、いろんな人に先生と呼ばれ尊敬されてます。

顔が広く、また頭の回転も速く交渉力にも長けているため、なんかあるとすぐこいつが出てくるみたいなところがあります。「議会通しておきましたよ」とか言い出します。問題解決マンです。

やたらめったら出てくるわりには情報が少ないな、と書きながら思っています。

グッチィくんという友達がいますが、本人は認めていません。イシューという愛称で呼ぶと怒ります。かわいいです。

 

⑥ウンバラ

正式な名前はウンバラバッパー。通称ウンバラ。

主人公に付き従うランプの精霊です。他の人には姿が見えません。

メタ発言の8割くらいはこいつがしている気がします。

主人公のことが大好きで、ちょっとでも恋愛フラグが立つとすぐ文句言ったり妨害したりするので、鬱陶しいと思った人もかなりいるのでは。

声の振り幅がかなり大きく、いろんな声が聴けるので、逆にてらしー好きな人はこのゲーム買ってもいいと思います。どの√にも絶対出てきますからね。

そんな彼はイシュマールを攻略すると個人√が解放されます。

イシュマールで満足して攻略できなかったらごめんね……。

 

 

主人公について

主人公との相性が云々、という話をしたのに主人公のことについて記述してなかったので、追記させてもらいます。

まず主人公の設定ですが「EVUU(エヴー)と呼ばれる魔神の国の王女」です。

王女に加えて魔神(人外)というちょっと特殊な設定ですね。プレイヤーが主人公となってイケメンと恋愛するというのが基本スタンスである乙女ゲームでは、意外とない設定なんじゃないかと思います。

魔神という言葉はアラビアンな世界観に合わせたものであって、普通に神様だと思ってもらって差し支えないです。人間とは敵対関係にはなく、むしろ魔神の仕事は魔力を使って人間の願いを叶えることにある、というような発言が目立ちます。魔神と言われるとなんとなく悪役っぽいですよね。わたしだけですか?

 

主人公の父親は魔神ですが、母親は人間でした。つまり魔神と人間のハーフです。主人公が生まれてすぐ母親が死んでしまったので、主人公は自分がハーフであることを知らずに育ちました。

純粋な魔神ではない主人公は、もともと持っている魔力が少なく、それを知らないまま普通に魔力を使っていたので、魔力が枯渇してしまいました。物語序盤で自分の出生を知る主人公。父親に「人間の願いを叶えて魔力をもらえ」と言われキングダムに行くよう指示されます。これが物語の発端ですね。

 

性格は王女というわりにはだいぶおてんばです。めんどくさがりでもあるらしく、ちょっとしたことでもすぐ魔力を使って楽をするので、父親が思っていたよりもずっと早く魔力が枯渇してしまったのでした。まぁ魔力なんてものがあったらわたしもそうします。

基本的に人間に対しての態度は横柄です。初対面でも容赦がない。これは「自分が王女だから」という意識からくるものというよりは、「相手が人間だから」という意識からくるものと思われます。王女という肩書きではありますが、特権階級の存在に対して「どうして人間の中で区別をつけるのか」というような発言をしたりするので、おそらくそうなのでしょう。魔神の国の王女、というのは肩書きのみのものなのかもしれません。

王女だからといって寝る場所を用意しろなどとは絶対に言いませんし、むしろキングダムにきてから1週間くらいは路上生活をしていました。まぁ魔神なので滅多に死ぬことがなく、飲まず食わずで2ヶ月砂漠を彷徨ったあとのことなので、路上生活もだいぶマシみたいなところがあるようですが。とにかく、そういったわがままは言いません。基本質素です。

でも王女であることを隠すことはまずないです。EVUUの王女だよ! ってすぐ言います。もちろんほとんどの人はEVUUなんて国は知りません。伝説上の存在らしく、学者などの知識人のみが反応します。イシュマールはもちろん嘘乙という態度で接してきましたが、中には信じてくれる人もいないわけではありません。

良くも悪くも素直、という感じでしょうか。基本的にギャグシーンではツッコミの役ですし、共感できることもあります。

ただ、人間と魔神はしっかりと区別していますし、基本的に人間のことは「魔力の源」としか見ていません。セラに「他人を不快にさせないための処世術としての愛想笑いをしない」という評価を下されたことがあるんですが、それはまず間違いなく人間が不快になったところでどうでもいいというのが本音でしょう。というかセラ√やったときに思ったけどセラくんこれは褒めてないね????

もちろん恋愛√に入ればその意識は変わっていきます。人間なんて魔力を得るための手段に過ぎないのにどうして? といった葛藤がないわけではないです。まぁそこまで濃い描写があるわけでもないんですが。人間も悪くないな、という感覚にもなっていきます。

とはいえ、やはり根底にある意識はそれなので、ん? と思うことは多々あると思います。ナルトくんが九尾本体ではなく、あくまで人間という設定に変わったように、人外というのはいまひとつ感情移入しづらいものです。

このくらいで相性のよしあしが判断できるとは思いませんが、参考までに。

 

 

おわりに

初心者にもとっつきやすいゲームです。

絵もきれい、システムも特に不便なところはありません。

キャラクターもウンバラがちょっと鬱陶しいかなくらいでみんなかわいいです。

いわゆる「地の文」と呼ばれるものはなく、会話だけで話がポンポン進みます。だからギャグもテンポがいいんだと思いますが。

ストーリー上、ルーレットのミニゲームを何度もこなさなければなりませんが、目押しも簡単です。

攻略サイトを見ながらさくさくプレイできるのはうれしいです。

ハトアリのターン数に比べると本当に。楽です。

あとは本当に主人公とノリについていけるかどうかです。こればっかりはわたしにはなにも言えません。

 

セラ√の感想書いたらシャロン√やろうと思います。